2019年総予測 ダイヤモンド/東洋経済
年末年始の中でダイヤモンド誌と東洋経済誌の2019総予測を読みました。
2019年の日本と世界がどうなるかについて両誌とも書いています。どちらも差はないですが、気になったことをいくつか書いてみます。
まず、2018年12月の株価の乱高下もあってか、2019年の予測の中では「2019年は不況やブラックスワンが訪れる可能性がある」という論調であることが目につきました。確かに考えられるリスクはつきないですが、トランプ大統領の当選みたいなある意味ショッキングなイベントがあってもここ10年経済は成長してきていて、2019年に一気に不況に陥ることはないような気がします。
一方で、そろそろ経済サイクルの頂点に達していて、いつ経済が急落してもおかしくないという話もわかります。
今回の2019年の大きなイベントと言えば以下のようなものでしょうか
2月 米中の貿易戦争の停戦の期限到来
3月 Brexitの交渉期限到来
5月 欧州議会選挙
7月 参議院総選挙
10月 消費税増税
こんなものかと思います。ただ、ここに書かれていることは、正直現時点で結果をある程度予測できるものじゃないかと思います。それこそ2月に米中で異常な関税が設定されたり、3月にHard Brexitが起こるようなことがあれば、それが引き金になることもあるでしょう。ただ、その可能性はほとんどゼロに近いようなものだと思います。欧州議会選挙は多少極右政党が議席を伸ばして終わり。参院選は自民党が圧勝とは言わずともそれなりに得票を得る。消費増税はもう、わかっていること。
なので、2019年の世界・日本は
・このままずるずるゴルディロックスが続く
・何らかのブラックスワンが訪れ、日本と世界が大混乱に陥る
の、どちらかではないでしょうか。
今回、2017年に発刊された2018年の東洋経済年間予測と、2018年に発刊された2019年の東洋経済年間予測を比べてみました。前者においては政治イベントや地政学について、半分くらいかかれていましたが、後者においては半分が産業(各業界の見通し)についてでした。それだけ、2019年は大きなイベントがないっていうことなんだと思います。